津波避難の3原則「想定にとらわれるな」「最善をつくせ」「率先避難者たれ」

津波避難の3原則

津波から逃げないといけないことはわかってる。だけど

「どうしても我が事と感じられない」

「実際に地震があった時、本当に逃げればいいのかわからない」

「自分だけ逃げるのは恥ずかしい」

と感じている人も多いのではないでしょうか?

 

そんな方達のために「津波避難の3原則」をお教えします。ぜひ、家族や友達などにも教えてあげて、いざという時はこの3原則を必ず実行してください。

 

津波避難の3原則とは?

津波避難の3原則は、2011年3月11日に発生した東日本大震災で壊滅的な被害を受けながら、ほとんどの小中学生が生き延びた岩手県釜石市の防災教育で繰り返し教えられていたものです。小学生や中学生でも実行に移せるわかりやすい3原則です。

津波避難の3原則

1.想定にとらわれるな!

3原則の1つ目は「想定にとらわれるな」です。この「想定」というものについては東日本大震災の時、岩手県釜石市で痛ましい自体が起きていました。ハザードマップで色がついているところと、ついていない所を界に、色がついていない津波が来ないはずだった所で多くの犠牲者が出ていたのです。大槌湾周辺では犠牲者のうち実に84%がハザードマップで色がついていない「浸水想定域外」で犠牲になっていました。

 

自然現象は何が起きるか「予想」することはできても、次にどんなことが起きるかは今の技術ではわかりません。今までは大丈夫だったかもしれませんが、次も大丈夫という保証はどこにもないのです。

2.最善をつくせ!

3原則の2つ目は「最善をつくせ」です。津波は予想の高さを超えることがあります。そして予想よりも早く到達することもあります。「この高さなら大丈夫」「まだ時間があるから大丈夫」と思わずに、すぐに避難を始め、時間がある限りできるだけ高いところに逃げてください。東日本大震災では最初の予想の10倍近い津波が来たところもありました。しかし岩手県釜石市の小中学生は先生からの指示を待たずに避難を始め津波から逃れることができました。あと数分遅かったら津波に巻き込まれていたという学校もあったようです。

3.率先避難者たれ!

3原則の最後は「率先避難者たれ」です。これが津波避難の3原則の中で最重要かつ、最も難しいものです。今、火災報知器がなったらあなたはどうしますか?周りの様子を伺う人がほとんどでしょう。とっさに走って逃げる人はほとんどいないと思います。津波でも同じです。津波警報が出た時、周りの人がすぐに逃げるとは限りません。しかしあなたが最初に逃げ始めれば、周りの人もついて来ます。岩手県釜石市鵜住居地区では中学生が小学校の3階に避難していた小学生に向かって「津波が来るぞ!逃げるぞ!」と叫び、一緒に高台に逃げました。小学生が3回に避難していた小学校は屋上まで津波にのまれました。もし、誰も避難を呼びかけなかったら、多くの犠牲者が出ていたかもしれません。

まとめ

以上が津波避難の3原則でした。これを理解するだけでなく、実際に実行することを約束してください。あなたが勇気を持って一番最初に避難をしてください、そうすればみんなが助かります。

空振りでもいいんです!

空振りの積み重ねでいざという時に命を守ることができます。東日本大震災で被害にあった中学生がこんな言葉を残しています。

100回逃げて、

100回来なくても、

101回目も必ず逃げて!

 

 

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