【千葉県】3分でわかる過去の大地震「東北地方太平洋沖地震・大正関東地震・元禄地震」

千葉県

千葉県は日本海溝で起きる地震、そして相模トラフで起きる地震のどちらでも大きな被害が出ています。関東は日本で最も危険な場所です。そんな千葉県を襲った過去の大地震を3つ紹介します。

2011年 東北地方太平洋沖地震

地震の概要

2011年3月11日午後2時46分、岩手県沖から茨城県沖を震源域とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生。この地震で宮城県栗原市で震度7の非常に激しい揺れを観測、このほか千葉県成田市と印西市でも震度6弱の激しい揺れを観測しました。

被害

この「東北地方太平洋沖地震」によって引き起こされた災害を「東日本大震災」といいます。千葉県は岩手・宮城・福島の3県に隠れてあまり知られていませんが、旭市を中心に津波によって大きな被害が出ました。銚子市などでも浸水の被害が出て県内で23人が犠牲になりました。このほか市原市の石油コンビナートでタンク付近から出火し、日本のコンビナートでは初めてブレビー(急激に圧力が上昇しタンクを破壊する現象)と呼ばれる大爆発がおきました。

1923年 関東地震

地震の概要

この地震については1923年9月1日正午前後に3つの地震が相次いだことがわかっています。1703年に発生した元禄関東地震と区別するために「大正関東地震」と呼ばれることもあります。

1回目

午前11時58分、神奈川県西部から千葉県南部にかけての相模トラフを震源域とするマグニチュード7.9の地震が発生。神奈川県や千葉県の一部、山梨県や静岡県でも一部で震度7相当の非常に激しい揺れがあったとみられています。

2回目

午後0時1分、東京湾北部を震源域とするマグニチュード7.2の地震が発生。この地震で埼玉県、茨城県、東京都、千葉県が震度7相との激しい揺れに襲われたとみられています。

3回目

午後0時3分、今度は山梨県と神奈川県の県境付近を震源域とするマグニチュード7.3の地震が発生。震源近くでは震度7相当の激しい揺れがあったとみられています。

被害

この地震によって引き起こされた災害を「関東大震災」といいます。千葉県の被害の大きさは東京都、神奈川県に次いで3番目でした。県内だけで1万棟以上が全壊し、火災を除いた地震による直接的な犠牲者は東京都を上回りました。またこの地震によって顕著な地殻変動が起き、千葉県九重村(現・館山市)では1.8mも隆起しました。県内の犠牲者は1342人。

1703年 元禄地震 

地震の概要

1793年12月31日(当時の日本の暦では11月23日)午前2時ごろ、千葉県の南の沖合を進言とするマグニチュード7.9〜8.2程度の地震が発生。震源域は神奈川県直下までの広範囲に及びました。この地震で千葉県と神奈川県では震度7相当の激しい揺れに襲われたと考えられています。

 被害

この地震では揺れもさることながら、巨大な津波も被害を甚大にしました。千葉県では館山市や南房総市で10mを超えたとみられています。地震の揺れでは館山市で1km以上にわたる地割れが生じたほか、房総半島が最大3.4m隆起しました。千葉県内の犠牲者は6534人。

まとめ

千葉県は日本の中でも繰り返し大きな被害が出てきた地域です。そして高層ビルが立ち並ぶ現代はこのような大地震をほとんど経験していません。都市部では救助要請が多く、助けが来ない可能性もあります。自分の命は自分で守るしかありません。

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