【福井県】3分でわかる過去の大地震「福井地震・濃尾地震」

福井県

福井県で過去にどんな地震があったか知っていますか?戦後、東日本大震災、阪神淡路大震災に次いで大きな被害を出した地震は福井県で起きています。一見、福井県は地震とあまりかかわりがなさそうですが、過去には何度も大きな被害が出てきました。その中から2つの地震を紹介します。

1948年 福井地震

地震の概要

1948年6月28日午後4時13分、現在の福井県坂井市付近を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。この地震で福井市では当時の震度としては最大の震度6を観測しました。のちに震度7が作られるきっかけになった地震です。

 被害

震源の真上に位置する福井県では甚大な被害となりました。中でも福井平野では建物の倒壊率が60%をこえ、現在の坂井市では20人に1人が亡くなるという大惨事でした。ちなみに阪神淡路大震災の時の神戸市の死者は人口の0.3%(約300人に1人)です。また、鉄道も脱線、転覆するなど被害が拡大し、福井市県内の被害は全壊家屋35,000棟以上、焼失した建物は約4,000棟、県内の死者は3,728人に上りました。この死者数は2011年の東日本大震災、1995年の阪神・淡路大震災に次いで戦後3番目の多さです。この地震では福井県の救援本部から「福井市、全滅す、救援を乞う」というラジオ放送が行われたほか、今のボランティアにあたる活動が記録された最初の災害です。

1891年 濃尾地震 

地震の概要

1891年10月28日、濃尾地方を震源とするマグニチュード8.0の地震が発生。福井県や岐阜県、愛知県、それに滋賀県で震度6以上の激しい揺れがあったとみられます。内陸の活断層を震源とする地震としては国内最大規模です。

 被害

被害の中心は現在の岐阜県と愛知県でしたが、地震の規模が大きかったため福井県などでも大きな被害が出ました。福井県内だけでも1,000棟以上の建物が全壊し、12人が犠牲になりました。

まとめ

福井県には大きな活断層が複数存在します。実際過去にも大きな地震が起きていますし、これからも起きる可能性があります。地震はいつ、どこで起きるかわかりません。「自分は関係ない」と思い込まず、日ごろから食料や懐中電灯、簡易トイレ、防寒グッズを備えておきましょう。


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