【兵庫県】3分でわかる過去の大地震「兵庫県南部地震・南海地震・北但馬地震」

兵庫県

阪神淡路大震災、覚えていますか?東日本大震災に次ぐ大惨事となりましたが、その兵庫県では過去にも繰り返し大きな地震に襲われてきました。その中から3つの地震を紹介します。

1995年 兵庫県南部地震

地震の概要

1995年1月17日午前5時46分、兵庫県の淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生。神戸市中央区・洲本市で震度6の激しい揺れを観測しました。また現地調査の結果、神戸市の東灘区・灘区・中央区・兵庫区・長田区・須磨区、それに西宮市・芦屋市・宝塚市・津名町・北淡町・一宮町で震度7と判定されたほか、神戸市の垂水区・北区・西区、それに尼崎市、明石市、伊丹市、川西市、淡路町、東浦町、五色町で震度6と判定されました。当時は震度計の数が少なかったため、現地調査で震度が決定されていました。

 被害

この地震によって発生した災害を「阪神・淡路大震災」といいます。断層が真下を通っていた神戸市や淡路島などで甚大な被害が出ました。近代の大都市が震度7の揺れに襲われたのはこれが初めてで、兵庫県内だけで10万棟以上の建物が全壊する大惨事となりました。また高速道路が横倒しになったほか、鉄道の橋脚が各地で破損しました。しかし幸いなことに新幹線は始発前だったため大きな被害は免れました。さらに、各地で200件を超える火災が発生しました。当時は風が弱かったため延焼は最小限に抑えられましたが、それでも7,000棟近い建物が焼失しました。この地震による県内の死者は6,402人、行方不明者は3人。

1946年 南海地震 

地震の概要

1946年12月21日午前4時19分、南海トラフの紀伊半島沖から四国沖までを震源域とするマグニチュード8.0の地震が発生。三重県や高知県、岡山県、兵庫県淡路島で震度6の激しい揺れを観測しました。2年前には南海トラフの東側で「昭和東南海地震」が起きています。ほかの南海地震と区別するために「昭和南海地震」と呼ばれています。

 被害

この地震では太平洋に面している地域だけではなく、内海の地域でも大きな被害が出ました。兵庫県内だけでも330棟の建物が全壊し、県内で50人がなくなりました。

1925年 北但馬地震

地震の概要

1925年5月23日午前11時11分、兵庫県の北部を震源とするマグニチュード6.8の地震が派生。現在の兵庫県豊岡市で震度6の激しい揺れを観測しました。

 被害

震源に近かった兵庫県豊岡市では街の半分が焼ける大火災となるなど甚大な被害となりました。この地震で1,000棟以上の建物が全壊し、兵庫県内だけで421人がなくなりました。

まとめ

兵庫県は西日本の中でも繰り返し大地震による被害を受けてきた地域ですが、阪神・淡路大震災から20年以上がたち、地震の記憶も薄れつつあります。もう一度、地震の危険性を思い出し、次の大地震に備えましょう。

 
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