【石川県】3分でわかる過去の大地震「能登半島地震・福井地震・金沢地震」

石川県

石川県では2007年の能登半島地震以前にも繰り返し大地震に襲われ、甚大な被害が出てきました。その中から3つの地震を紹介します。

2007年 能登半島地震

地震の概要

2007年3月25日午前9時41分、石川県輪島市の沖合を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生。石川県輪島市・七尾市・穴水町で震度6強の激しい揺れを、能登町・中能登町・志賀町で震度6弱の激しい揺れを観測しました。

 

 被害

震源に近かった石川県では大きな被害となり、倒れてきた石灯籠が当たって1人がなくなったほか、建物などへの被害も相次ぎました。600棟以上が全壊したほか、半壊や一部損壊も含めると2万棟を超える建物に被害が出ました。この地震では断層が地表に現れたときに発生し、一撃で被害を拡大させる長周期パルス(キラーパルス)が観測されました。

1948年 福井地震

地震の概要

1948年6月28日午後4時13分、現在の福井県坂井市付近を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。この地震で福井市では当時の震度としては最大の震度6を観測したほか、金沢市や輪島市でも震度4の揺れを観測しました。のちに震度7が作られるきっかけになった地震です。

 

 被害

被災の中心は福井県で、被害のほとんどが集中していますが、その福井県に次いで被害が大きかったのが石川県です。石川県内だけでも802棟の建物が全壊し、41人が死亡しました。石川県内の最大震度が4なのは、震度の観測点が2か所しかなかったためです。

1799年 金沢地震

地震の概要

1799年6月29日午後4時過ぎ、石川県加賀地方を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生。揺れの大きさなど詳細は分かっていませんが、震源付近では震度6い所の激しい揺れがあったとみられています。

 被害

金沢市を中心に被害が大きく、金沢城では石垣が6か所で崩れました。このほか、城下町でも現在の金沢市付近で大きな被害が出ました。家屋の倒壊は約1,000棟に上り、地割れも相次ぎました。この地震による死者は21人。

 

まとめ

北陸地方には数多くの活断層が存在し、そのすべてでいつ地震が起きてもおかしくありません。「自分は関係ない」と思い込まず、家具を固定したり、防災グッズをそろえたりするなど、できることから備えを進めましょう。


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