【三重県】3分でわかる過去の大地震「昭和東南海地震・安政東海地震・伊賀上野地震」

 三重県

三重県は地形上、津波によって大きな被害が出やすい場所です。実際に過去には巨大地震が起きるたびに甚大な被害が出てきました。過去に三重県に大きな被害をもたらした3つの地震を紹介します。 

1944年 東南海地震

地震の概要

1944年12月7日午後1時36分、三重県南部の沖合から静岡県沖までを震源域とするマグニチュード7.9の地震が発生。三重県、愛知県、静岡県、それに長野県で震度6の激しい揺れを観測しました。東南海地震は南海トラフ巨大地震の1つで、ほかの地震と区別するために通常「昭和東南海地震」と呼ばれています。

 被害

特に三重県、愛知県、静岡県で大きな被害が出ました。震源に近かった三重県では南部を中心に最大9m大の津波に襲われ壊滅的な被害となりました。津波によって流出した建物は2,238棟、県内の犠牲者は406人。この2年後に発生した「昭和南海地震」でも11人が犠牲になっています。

1854年 安政東海地震

地震の概要

1854年12月23日、駿河湾から三重県南部の沖合までを震源域とするマグニチュード8.4の巨大地震が発生。静岡県や山梨県で震度7相当の激しい揺れに襲われたとみられるほか、三重県でも震度6程度の激しい揺れがあったとみられています。この地震の32時間後にはマグニチュード8.4の「安政南海地震」が発生しています。

 被害

関東から近畿にかけての広い範囲で甚大な被害となり、三重県では熊野市や尾鷲市などを中心に津波のよって被害が拡大しました。三重県内の津波は正確な高さは分かっていませんが、最大で10m近くはあったと考えられています。全体の死者は2,000人から3,000人程度とみられています。

1854年 伊賀上野地震

地震の概要

1854年7月19日午後2時ごろ、三重県伊賀市付近を震源とするマグニチュード7程度の地震が発生。三重県や滋賀県、それに奈良県で震度6程度の激しい揺れがあったとみられます。安政東海地震などこの年は地震が相次ぎました。

 被害

震源に近い三重県や奈良県などで被害が大きく、中でも三重県では地滑りなどの土砂災害や、家屋の倒壊、火災によって被害が拡大しました。また上野城の石垣が崩れる被害も出ました。三重県内では約2,000棟の建物が全壊し、約600人が犠牲になりました。

 

まとめ

三重県は特に南海トラフ巨大地震による津波で大きな被害を受けやすい地域です。「自分は大丈夫」と思い込まずに、自分の命は自分で守れるように日頃から備えを!

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