【宮城県】3分でわかる過去の大地震「東北地方太平洋沖地震・岩手宮城内陸地震・昭和三陸地震」

宮城県

宮城県は日本の中でも地震が多い地域で、沖合、内陸を問わず大地震に襲われてきました。その大地震の歴史から3つの地震を紹介します。

2011年 東北地方太平洋沖地震

地震の概要

2011年3月11日午後2時46分、岩手県沖から茨城県沖を震源域とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生。この地震で宮城県栗原市で震度7の非常に激しい揺れを観測、この他宮城県では、石巻市・登米市・大崎市・仙台市・名取市・東松島市・塩竈市・・登米市川崎町・美里町・涌谷町・蔵王町・山元町・大衡村で震度6強、岩沼市・仙沼市・角田市・白石市・松島町・利府町・大郷町・大河原町・南三陸町・富谷町・亘理町・大和町で震度6弱の激しい揺れを観測しました。

被害

この「東北地方太平洋沖地震」によって引き起こされた災害を「東日本大震災」といいます。宮城県では地震の揺れが大きかったかことに加え、津波によって甚大な被害を受けました。津波によって繰り返し被害を受けてきた北部に加え、仙台市など中・南部の平野部でも10mを超える津波が襲い、沿岸の自治体は軒並み壊滅状態になりました。仙台市では内陸数kmにまで津波が到達したことが確認されています。宮城県死者は9541人、行方不明者は1221人と県内だけで犠牲者が1万人を超えました。

2008年 岩手・宮城内陸地震

地震の概要

2008年6月14日午前8時43分、岩手県と宮城県の県境付近を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生。宮城県栗原市と岩手県奥州市で震度6強の激しい揺れを観測したほか、宮城県大崎市でも震度6弱の激しい揺れを観測しました。

被害

震源が山間部だったことや揺れが建物を倒壊させやすい周期ではなかったため、家屋の倒壊はそれほど多くありませんでした。一方で土砂崩れ、山体崩壊が多く発生し、全体の犠牲者は32人に上りました。宮城県内の死者は17人、行方不明者は6人。またほとんど知られていない現象として荒砥沢ダムの上流で発生した土砂崩れによってダム内で津波が発生しましたが、貯水率が低かったため周囲に被害はありませんでした。

1933年 三陸地震

地震の概要

1933年3月3日午前2時30分、東北地方の太平洋沖を震源とするM8.1の巨大地震が発生。宮城県のほか、岩手、福島、茨城を震度5の揺れが襲いましたが、震源が日本海溝の外側で、陸地から離れていたため、地震の規模の割には大きな揺れにはならなかったとみられています。他の地震と区別するため「昭和三陸地震」という名称がよく使われています。

被害

揺れによる被害はそれほど大きくなく、宮城県では特にリアス式海岸になっている北部沿岸部で甚大な被害が出ました。津波の高さは県内の高いところで10mに達したとみられていて、宮城県内の死者は170人、行方不明者は138人に上りました。

まとめ

宮城県は「宮城県沖地震」など短い周期で繰り返し大地震が起きています。北部のリアス式海岸沿いだけでなく、中部や南部の平野部でも10mを超える大津波に襲われた過去があることを決して忘れてはいけません。

 

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