最も小さい震度はいくつでしょうか?
震度1?
実はさらにその下震度0が最小です。
そして震度0は揺れています!
「初めて震度0の存在を知った」「何のために震度0があるの?」という人もいると思います。今回はこの震度0について解説していきます。
震度と計測震度
皆さんが普段テレビなどで目にしている「震度3」「震度4」というのは、計測震度をわかりやすく置き換えたものです。
計測震度と震度の関係を簡単にまとめました。
計測震度と震度 早見表
計測震度 0.5〜1.4 → 震度1
計測震度 1.5〜2.4 → 震度2
計測震度 2.5〜3.4 → 震度3
計測震度 3.5〜4.4 → 震度4
計測震度 4.5〜4.9 → 震度5弱
計測震度 5.0〜5.4 → 震度5強
計測震度 5.5〜5.9 → 震度6弱
計測震度 6.0〜6.4 → 震度6強
計測震度 6.5〜 → 震度7
このように震度は小数点以下まで細かく記録されています。
震度0とは?
震度1は計測震度0.5以上のことでした。では計測震度0.4は震度いくつなんでしょうか?
これが震度0です。
同じように計測震度0.3、計測震度0.2、計測震度0.1も震度0です。
震度0は揺れているのか?
では震度0とはどんな揺れなんでしょうか?
震度1は屋内で静かにしている人がかすかに揺れを感じるくらいの揺れです。そして震度0は人が体に感じないほどの小さな揺れです。しかし、この「震度0」をいちいち発表していたら、一日中地震情報だらけになってしまいます。それくらい震度0はたくさん観測されています。
大きな地震の後、火山活動が活発になった時など、気象庁の会見で「体に揺れを感じない地震」と表現されます。この表現を聞いたことある人もいるのではないでしょうか?
震度0を体感する
先ほどから震度0は体に感じない揺れだと言ってきましたが、実は震度0を体感することができます。「今少し揺れた気がするけど何の情報も出ない」という経験をしたことありませんか?本当に気のせいかもしれませんが、本当に揺れている可能性もあります。「体に揺れを感じない」というのはあくまでイメージであって、敏感な人であれば揺れを感じることができます。ただし計測震度0.4くらいまでが限界だと思います。
そして、震度計が家の近くにない場合、地盤が少し弱い場合など、震度計では震度0でも人がいるところでは震度1程度の揺れになることもあります。
以上が「震度0」についての解説でした。