みなさん「震度8」「震度9」「震度10」存在すると思いますか?
知っている人が多いとは思いますが、震度は「7」までしかありません。「震度8の地震が来たら」などと見当違いな発言をする前に、ちゃんと震度のついて理解して起きましょう。
震度とは?
震度は簡潔に言うと地震の揺れの大きさを表すものです。そして震度は場所によって異なります。このくらいは知っている人の方が多いと思います。
震度はいくつまで?
先ほど書いた通り震度は7が最高です。実はこれにはちゃんとした理由があるんです。
※「震度0」「震度5強・5弱・6強・6弱」については後日書きます。
まずみなさんに質問です。震度4は震度1の何倍だと思いますか?
答えられなくて正解です。実はみなさんが普段目にしている震度は"計測震度"と言うものをわかりやすく置き換えたものだからです。
計測震度
では計測震度とはなんでしょうか?実は震度には3.2、6.7など小数点以下までまります。さらに詳しいものもありますが、ここでは小数点以下1桁までで話を進めます。
震度1とは計測震度の0.5から1.4までです。
そして震度2は計測震度1.5から2.4までです。
ここまででピンと来たかとも多いと思いますが、単純に四捨五入しているだけです。
同じように震度3は計測震度2.5〜3.4
震度4は計測震度3.5〜4.4です。
ここから少しややこしくなりますが
震度5弱は計測震度4.5〜4.9
震度5強は計測震度5.0〜5.4
震度6弱は計測震度5.5〜5.9
震度6強は計測震度6.0〜6.4です。
計測震度7
では震度7は計測震度いくつからいくつまででしょうか?
分かりましたか?
震度7は計測震度6.5以上全てです。
これが「計測震度」です。
計測震度は4.0は計測震度1.0の何倍?
では話を戻します。先ほど震度4は震度1の何倍でしょうか?と言う質問をしました。この質問には答えられませんが、計測震度4.0は計測震度1.0の何倍でしょうか?と言う質問になら答えることができます。実際のところ、震度は「揺れの周期」など複雑な要因で決まりますが、難しい話になるのでここでは考えません(防災対策には必要ないので…)。
では質問です。
計測震度4.0は計測震度1.0の何倍でしょうか?
「4倍」と答えた方ほとんどだと思います。残念ながらそれは間違いです。
実は32倍になります。
震度は大きくなればなるほど「1」上がった時の揺れの強さも大きくなります。次の画像に分かりやすくまとめました。
初めて知ったという人も多いでしょう。震度3以下はほとんど見えなくなるほどです。そして、これをみれば震度が7までの理由もなんとなく分かって来たともいます。震度7が占める範囲はとてつもなく広いので今まで日本ではそれ以上の震度が必要ないのです。
計測震度ランキング
最後にこれまで日本で観測された計測震度ランキングです。
1位「計測震度6.7」益城町(熊本地震 2回目の震度7)
2位「計測震度6.6」栗原市(東日本大震災)
2位「計測震度6.6」益城町(熊本地震 1回目の震度7)
2位「計測震度6.6」西原村(熊本地震 2回目の震度7)
3位「計測震度6.5」河口町(新潟県中越地震)
3位「計測震度6.5」厚真町(北海道胆振東部地震)
※阪神淡路大震災では震度7は観測されておらず、現地調査で震度7と認定されました。
このように過去最高が6.7で、震度8は今の所必要とされていません。しかし昔は震度6までしかなく、後から震度7が追加されたように、計測震度7.5以上の揺れを観測すれば震度8もできるかもしれません。