福岡県を流れる矢部川は、梅雨の時期を中心に何度も氾濫を繰り返してきた歴史があります。最近では2012年の九州北部豪雨で堤防が決壊し、甚大な被害となりました。もしも今、矢部川で大規模な水害が起きたら、どこでどのような被害が出るのでしょうか?
矢部川の洪水ハザードマップ
これは矢部川で起こりうる最悪クラスの水害の想定です。この想定は矢部川流域の9時間降水量が533mmに達した場合を想定しています。
1000年に一度の頻度で発生する最悪クラスの想定ですが、9時間雨量が533mmを超えた場合はこの想定を上回る浸水が発生する可能性があるほか、一部の支流で発生する氾濫は想定に組み込まれていないことにも注意が必要です。
公表された具体的な想定
浸水範囲と深さ
出典:国土交通省 九州地方整備局「矢部川水系 洪水浸水想定区域図」
矢部川が大規模に氾濫した場合、川の北側では最大で10kmほど、南側では数kmほど離れた場所にまで水が到達する可能性があり、浸水する深さは多くの場所で0.5m〜3m、川沿いや沿岸部の一部で5mを超えると想定されています。
浸水継続時間
出典:国土交通省 九州地方整備局「矢部川水系 洪水浸水想定区域図」
矢部川が氾濫すると、沿岸部を中心に浸水が長期化するおそれがあります。上の地図で黄色になっている地域では1日以上、オレンジ色になっている地域は3日以上、赤色の地域では1週間以上にわたって浸水が続くおそれがあります。避難所生活が長期化したり、長期間にわたって孤立する可能性があることも考慮して、食料や水などを備蓄するようにしてください。
具体的にどの程度備えればいいのかは、こちらの記事をご覧ください。
» 防災グッズ6選。無いと本当に困る防災グッズだけを集めました。
各市町村のハザードマップ
各市町村の詳しいハザードマップはこちらの『わがまちハザードマップ(国土交通省)』から閲覧できます。
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まとめ
矢部川では2012年、2007年、2001年など繰り返し氾濫しています。多くの水害が梅雨の季節に集中していますが、稀に台風によっても水害が発生することがあります。どのタイミングで、yabegどこに避難すればいいのかを早めに確認するようにしてください。
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