震度とマグニチュード
まずは"震度"と"マグニチュード"の違いを簡潔に説明します。
震度
震度は「揺れの大きさ」を表しています。「震度7」「震度3」など1つの地震でたくさんの震度が観測されます。
マグニチュード
マグニチュードは「地震の規模」を表しています。こちらは震度と違って1つの地震につき1つだけです。「M7.3」「M9.0」と表します。
マグニチュードとは
それではマグニチュードについて掘り下げてみましょう。南海トラフ巨大地震はM8~9程度と言われていますが、「M9.0」と「M8.0」どれくらい違うと思いますか?
「1しか違わない」と思った方、多いのではないでしょうか?確かに数字の上では1しか違いません。8と9はたいして変わらないと考えるのが普通です。
しかし…
正しくは「1も違う」です。
ここでは難しい話はしませんがマグニチュードは1上がると地震のエネルギーは約32倍にもなります!
具体的な違いは下の早見表を参考にしてください。
マグニチュード早見表
マグニチュードが
0.1上がるとエネルギーは1.4倍
0.2上がるとエネルギーは2.0倍
0.3上がるとエネルギーは2.8倍
0.4上がるとエネルギーは4.0倍
0.5上がるとエネルギーは5.6倍
0.6上がるとエネルギーは7.9倍
0.7上がるとエネルギーは11.2倍
0.8上がるとエネルギーは15.8倍
0.9上がるとエネルギーは22.4倍
1.0上がるとエネルギーは31.6倍
ここまでは0.1単位でみてきましたが、ここからは1単位で見ていきます。「え?」と思うかもしれませんが正確な値です。
マグニチュードが
2.0上がると1000倍
3.0上がると31622.8倍
4.0上がると1000000倍
5.0上がると31622776.6倍
6.0上がると1000000000倍
7.0上がると31622776601.8倍
8.0上がると1000000000000倍
このようにマグニチュードが0.2違うだけ地震のエネルギーは2倍になり、1違うだけで地震のエネルギーは桁違いになります。今度「マグニチュード」と聞いたらこのことを思い出してみてください。