【熊本県】3分でわかる過去の大地震「2016年熊本地震・1889年熊本地震」

熊本県

2016年4月熊本県を大きな地震が襲いました。その熊本県ではそれ以前にも、繰り返し大きな地震に襲われてきました。過去に熊本県を襲った大地震の中から2つの地震を紹介します。

2016年 熊本地震

地震の概要

2016年4月、熊本県内を震源とする規模の大きな地震が相次ぎました。この一連の地震活動を「熊本地震」と呼びます。

1回目の震度7

4月14日午後9時26分、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5の地震が発生。 熊本県益城町で震度7の非常に激しい揺れを観測したほか、 熊本市東区・熊本市西区・熊本市南区・玉名市・宇城市・西原村・嘉島町で震度6弱の激しい揺れを観測しました。日本国内で震度7が観測されたのは、1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)、2004年の新潟県中越地震、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)に続いて4回目です。

2回目の震度7

1回目の地震から28時間後の4月16日午前1時25分、またしても熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生。熊本県西原村と益城町で震度7の非常に激しい揺れを観測したほか、熊本市中央区・熊本市東区・熊本市西区・宇城市・合志市・菊池市・南阿蘇村・大津町・嘉島町で震度6強の激しい揺れを、熊本市南区・熊本市北区・阿蘇市・八代市・玉名市・上天草市・天草市・菊陽町・御船町・美里町・山都町・氷川町・和水町で震度6弱の激しい揺れを観測しました。同じ場所で震度7を2度観測したのは観測史上初めてです。

 被害

震度7や震度6強の激しい揺れが何度も襲ったため、熊本県を中心に大きな被害となりました。熊本県や益城町、西原村、南阿蘇村などで建物の倒壊が相次ぎ、熊本城の天守閣も大きく破損したほか、石垣が100か所以上で崩れるなど甚大な被害が出ました。また南阿蘇村では大規模な土砂崩れが発生し、全長200mもある阿蘇大橋がほぼ跡形もなく崩壊しました。この地震による建物の被害は10万件を大きく超え、建物の下敷きとなるなどして合わせて50人が死亡したほか、200人以上が災害関連死と認定されています。

1889年 熊本地震

地震の概要

1889年7月28日午後11時45分、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生。この地震で震源付近を中心に震度5以上の強い揺れに襲われたと考えられていますが、詳しい震度は分かっていません。

 被害

被害は震源の真上に位置する熊本県に集中し、熊本県内だけで239棟の建物が全壊するなど大きな被害になりました。この地震による熊本県内の死者は20人。

 

まとめ

熊本県ではこの2つの地震以前にも、熊本県直下を震源とする地震が発生していて、今後も大きな地震が発生する可能性があります。熊本県内では現在もひずみがたまっていて、地震が発生しやすい状況になっていると考えられています。「一度地震が起きたからもう大丈夫」ということはありません。もう一度、大地震が来ても大丈夫なように備えを怠らないようにしましょう。


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